〝ドルトムント手稿〟アップロードのお知らせ 東京電力・福島第1原発事故(第214信)
2013年 11月 24日
すでに「取り返しのつかぬ今」を
もはや「取り返しのつかぬまま」見据えながら、
それでもなお、あの愚者たちに殺されないために……
〝ドルトムント手稿〟公開のお知らせ
——山口泉『 死の国からも、なお語られ得る「希望」はあるか? ――24の断章と1篇の序詞』日本語原文・英訳をアップロード
当ブログ『精神の戒厳令下に』で9月に再録した、私のドイツ・デュッセルドルフ講演『福島原発事故と、その現状——核破滅ファシズムの国・日本から、残された世界を防衛するために』全15篇に続き、ただいまから〝ドルトムント手稿〟『 死の国からも、なお語られ得る「希望」はあるか? ――24の断章と1篇の序詞』日本語原文および英訳のアップロードを、それぞれ5篇ほどに分割し、行なってゆく。
このかん幾度となく、私のウェブサイト『魂の連邦共和国へむけて』やツイッター等でも予告しながら、さまざまな事情から、その公表を果たせずにきた——ないしは、果たさずにきた——小文である。
すでにお伝えしているとおり、これは本年3月、ドイツ・ドルトムントで刊行された国際アンソロジー『Project Sunshine for Japan——Posters, Stories and Poems about Fukushima/フクシマについてのポスター、文集、詩』(edited by Mansoureh Rahnama)の編纂・発行に際し、編者からの求めに応じて制作した〝詩的散文〟とも呼ぶべき一連の小品にほかならない。
その規模からすれば、美術でいうなら連作版画、音楽ならバガテル(Bagatelle)とも称すべき性格のものであると、私自身は位置づけている。
……と同時に、本来すべての「小品」がそうであるべきなのと同様、本作は、東京電力・福島第1原発事故という人類史上空前の絶望的破局をめぐる私自身の見解を、簡略ではあるがひととおり網羅しているものと見做(みな)していただいても差し支えない。
エッセイ『いま、ここにある世界破滅の危機から目を逸らさないために——丸2年を経た東京電力・福島第一原発事故を、国際輿論に訴える』(『週刊金曜日』2013年4月19日号=940号)や、ウェブサイト『魂の連邦共和国へむけて』等でも既述のとおり、『Project Sunshine for Japan——Posters, Stories and Poems about Fukushima/フクシマについてのポスター、文集、詩』は、世界15箇国・13言語・42名の文学者・藝術家が寄稿したアンソロジーである。
小文『 死の国からも、なお語られ得る「希望」はあるか? ――24の断章と1篇の序詞』は、2012年12月、いったんその日本語原文と、私自身の英語への粗訳を脱稿した後、さらに英訳に関しては、翌2013年1月、英語を母語とする日本文学研究者の助力を得て推敲がなされた。
なお、いずれ時間の余裕を見て、この『Project Sunshine for Japan——Posters, Stories and Poems about Fukushima/フクシマについてのポスター、文集、詩』
(edited by Mansoureh Rahnama, published in Dortmund, March 2013)については、そのカバー画像および小文の掲載ページの一部も、参考図版としてお目にかけることができれば、とも考えている。
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by uzumi-chan
| 2013-11-24 19:53
| 東京電力・福島第1原発事故