俳優・山本太郎氏に告発状 東京電力・福島第1原発事故(第140信)
2011年 09月 21日
すでに「取り返しのつかぬ今」を
もはや「取り返しのつかぬまま」見据えながら、
それでもなお、あの愚者たちに殺されないために――
俳優・山本太郎氏に告発状
たったいま、入ってきたニュースである。
以前から、原発に反対するその明晰な主張と行動に関し、私も賛同の論攷(ろんこう)を準備していた俳優の山本太郎氏に、こうした事態が起こっているようだ。
《原発抗議で俳優山本太郎さん告発 佐賀県庁侵入容疑
佐賀県の玄海原発2、3号機の再稼働をめぐり、佐賀県庁に侵入し抗議活動したとして建造物侵入などの疑いで、俳優の山本太郎さん(36)ら数人を京都市の行政書士の男性(27)が告発、佐賀地検が受理したことが21日、地検などへの取材で分かった。山本さんらは7月11日午後、反原発団体のメンバーらと佐賀県庁を訪れ、「人の命を犠牲にする電力なら使いたくない」と再稼働への抗議活動を展開。県庁内に入った。》
(共同通信 電子版 2011年9月21日 19時38分/2011年9月21日 19時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20110921/Kyodo_OT_MN2011092101000894.html
本来、「民主主義」の——また「自治」の概念からして、市民が行政の窓口に赴き、自らの意見を伝えることは、当然の権利であろう。
したがって、その意思表示のための行動に関しても、最大限、「表現の自由」が保障されるべきであることは言うまでもない。
にもかかわらず、それが「建造物侵入」に問われる、というのは、どういうことなのか。
この記事を読む限り、文面からは、そこに「違法性」があったとは認められないのだが——。
事態の詳細は、まだ判らない。
だが、問題の告発状の提出のされ方、またその受理のされ方を含め、このかんの社会情勢に照らして、非常に危うい状況が急速に進行しつつあるのではないかという懸念を覚える。
今後の事態の展開を注視したい。
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by uzumi-chan
| 2011-09-21 20:25
| 東京電力・福島第1原発事故